二十数年前、ひょんなきっかけで「手相読み」を始めました。
人生で最初に読んだ手は、自分の左手。
その第一印象はというと
…あれ?
私の手ってなんだろう?
…あれれ??
ウソでしょ???
………残念だなぁ………
まじか。
どこかいいところを見落としちゃいないかと、しつこくしぶとく眺め続けてみる。
けれど、何も見えてこない。
いやいや待って。右手があるじゃない。
よしっ、右手はどうかな。
う~~。
左手よりは若干マシだけど…
………パッとしないなぁ………
思わずパーにした手をグーにして、天を仰いだ。
これが、わたしの手相読みデビューの記憶。
あれからたくさんの手に出合わせてもらっています。
「手相って、変わりますからね。」
初めて読ませて頂く方に必ず伝えるこの言葉。
それは、言葉のあやでもなんでもないのです。わたしの残念な左手とパッとしない右手がわたしに教えてくれた紛れもない事実。
笑ったり、泣いたり、もがいたりの日々……。
すべての経験が、環境が、感情が、その人の手のひらに一つ一つ刻まれていく。
この「生」の証として。
手のひらは、その人だけの「地図」のよう。
迷子になりそうな時には、いつでもお越しくださいね。
あなたの「地図」、読み語らせて頂きます。
心配しないで。
大丈夫です。
「地図」がきっと何かを教えてくれますから。