「なにも言わないのに
わたしのことを全部わかってくれる。
そんな人とずっと一緒にいれたら最高の幸せですよね~」
と、躊躇なく言われると、
「それはどうかな……」
と、唸ってしまう。
【手相読み】の観点で
「何も言わなくてもわかる」という関係性を整理すると、
まず、二人の【手】は
似た雰囲気や空気感を醸し出す【手】と【手】の組み合わせのお話、てことになる。
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そうすると、
当然、感覚や思考が似通っているからお互いの「好き」と「嫌い」も似ている。
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好みが似ていると、
選ぶものや手放すものも一致してくるので様々な場面で、
「わかる~!」「だよね~!」て、お互いの選択に絶賛共感できてしまう。
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結果、
「なにも言わなくてもわかる」という関係へとたどり着く。
だけど、
いろいろな【手】の組み合わせを読ませて頂く中で、
「好みが似てる」は
「実はこれが落とし穴」に
つながるパターンだったりするから、手放しでは喜べないのよ。
だってね、
「好き」と感じることは
その人の「得手」につながることで、
「嫌い」と感じることは
「不得手」につながることでしょ。
生きていれば、
ハプニングやアクシデントに見舞われることは不可避で、
やってくる荒波を
取り合った【手】と【手】で乗りきっていかなくてはならない。
そんなとき、
相手と自分の「得手」「不得手」が似ていたら……。
「得意」なことを活かして乗りきれる局面だったら、
それこそ二人がかりでいけばいいけど、
「不得手」なことが要求される局面だったら、
どっちが?
どうやって?
て、なるじゃない。
だから、
私は似てない【手】と【手】が【手】を取り合って、
前進していこうとする姿をみると、「守備範囲広いね~」て思えてホッとする。
足並みは揃わないけど、
お互いの足を引っ張らないよう気をつけながら、
相手のことをしっかり観察して、
自分の思いはしっかり言葉に変換して。
良好な関係は
努力で築いていくもの。
怠ったら、そこでおしまいだからね。
長く一緒に、
安定した時間を過ごしたいなら、
似ている【手】よりも
似てない【手】を。
「いつまでもお幸せに」
そう思うたびに、
ついつい、
そんな思いにたどり着いてしまうのです。