手のひら日記

【コーリングのときどき手のひら日記】2024.7.3  「てっぺんのふね」でお待ちしてます!

月に何度か
「てっぺんのふね」で【手相読み】をさせてもらっている。

街中の一角。
立ち並ぶ雑居ビルの一つ。
最上階の一番奥まった場所。

そこに「ふね」はある。

【手相読み】の日。
約束の時間が近づいてくると、
私は「ふね」の中で廊下から聞こえてくる音に耳を澄ませる。

足音が近づき、
ほどなくして、

トントントン…と

ドアがノックされる。

扉を開けると、

「あ~、よかった~。
間違ってなかった~!」

「ようこそ、迷子になりませんでしたか?」

そう声をかけながら招き入れる。

中に入ると、
「外」と「中」とのギャップにみなさん一様に驚かれる。
そして、部屋のあちらこちらを眺められる。

「外と全然違うでしょ。」

そんな言葉をかけながら
緊張された表情がホッとほぐれるのを待って、
【手相読み】をスタートする。

「ふね」は
いくつものビルに囲まれてるのにも関わらず、
ベランダに面した窓から
お陽さまの光がたっぷり降り注ぐ。

奇跡的に切り取られたような、
遮るものの何もないベランダ越しの景色を、
私はとても気に入っている。

手前には公園の緑。
少し遠くには山並みの緑。

今日も
この景色に何度も視線を移しながら、
目の前に差し出された【手】にぴったりの言葉を探す。

日常から切り離された異空間「てっぺんのふね」で、
ほんのひととき、
じっくりとあなたの【手】の声に耳をすましてみませんか。

ここでしか味わえない
ドキドキとワクワクをぜひ。

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