その人の「印象」って、
出会って数秒であらかた決まってしまう、て、話を聞いたことがあります。
見た目と話し方でー。
ー数秒かぁ。
日常生活の中に
溢れかえっている出会いの瞬間。
「ふむふむ、この人はこんなタイプだなぁ。」
なんて、
いちいち言葉に変換して認識したりはしない。
でも、その数秒の間に
どれだけの情報を
キャッチして処理してるんだろう。
脳内情報処理担当部署が
フル稼働してくれてるんだろうなぁ。
手相読みの最中、
この情報処理担当部署が
てんやわんやになってしまうときがあります。
それは
「手」から受け取った情報と
「手以外」から受け取った情報とが
「うぅ？？…別人じゃん？！」てほどに違っているとき。
まるで、
目の前に二人の人がいるような状態です。
だけど、
どちらからの情報も
それはその人の「本当」で、
「間違い」でも「嘘」でもなくて。
さまざまな事柄が、
複雑に絡まり合い、時間をかけ熟成された結果。
ここまでの道のり、
何を手に入れて
何を手放してきたのかな。
そこに思いを馳せると、
味わい深い人生がにじんできて、二人の像が一つに重なっていきます。
わたしの目の前に差し出された、その「手」。
よく頑張ってきたんです。
そして、
これからもずっと支えていくんです。
そう思うと
思わずハグしてしまいそうになります。
もちろん、しませんよ。
しませんけどね。
ふと、
そんな気持ちになるのです。
