「拘束」が大の苦手なうちのお兄ちゃん。
毎年学校生活から解放される夏休みは、しばしのパラダイス。避暑地での静養のごとく、ご機嫌に引きこもり生活を満喫している。
そんな彼も、今年は受験生。
引きこもりはおあずけにして、
毎日灼熱の中、自転車こいで塾へ通っている。
彼にとって塾で過ごす時間はストレスの極みのようで、
授業が終わると秒で塾を後して、一目散に帰ってくる。
この「秒」って、例えじゃなくて…。
私のスマホに届く「何時何分退館しました」の通知。
はやっ！
一体どうすればその時間に出発できるのよ？
そんなことをスマホに向かってつぶやいてると、
「ただいま～」の声が玄関から聞こえてくる。
はやっ！！
さてさて、
帰還後の彼の様子はというと…ゆっくりするのかと思いきや、
とんでもないっ！
あっちへウロウロ、こっちへウロウロ、あれやこれや動き回っている。
(ある日の彼の様子↓↓↓)
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ソファに転がりYouTubeを観る。
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友だちとオンラインゲームで大ハッスル！
↓
ベッドで寝落ち。
↓
じゃがりこを食べる。
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カップスタッキングの練習。
記録更新を目指す。
↓
ピアノを弾く。
↓
KAPLAで巨大タワーを建築。
↓
ベランダで空の写真を撮る。
↓
シャワーを浴びる。
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このウロウロは就寝(秒で寝る)まで続く。
あ～、でも、これ小さい頃からなんだよねぇ。
公園に行くと止まると死んでしまう回遊魚みたいにずっ～と走り回りながら、あらゆる遊具や空間で遊びたおしていた。
心のおもむくまま、
目に映るもの、
手に触れるもの、
自分を取り巻くあらゆる事象を「友だち」にして。
今もあの頃と同じ回遊魚のままなんだよねぇ。
そんな彼にとって、
「受験生」という枠組みの中での暮らしはさぞや息苦しいことだろう。
大きくなればなるほど、
ストレスは増えていく一方だろう。
でも、君なら大丈夫だよね？
だって、
君のまわりには、いつだってたくさんの「友だち」がいて、
君が「友だち」を見失うことなんてないんだからね？
ストレスとも「友だち」になって、きっと上手に手をつないでいるんでしょ？
そんなことを思いながら、
今日もでっかくなった回遊魚の
ウロウロを、
こっそりニヤニヤしながら眺めている。
さぁ、夏休みもおしまい。
２学期もがんばれ！
