ひょんなことがきっかけで
「手相読み」を知って下さった方々が、
私のもとへ足を運んで下さっている。
私は
その方々に「手相読み」を通じて、何を届けようとしているんだろう?
ふと、そんな問いが
浮かんできた。
私は
占い師でもないし、
カウンセラーでもないし、
ましてやお医者さんでもないしなぁ。
「手相読み」の私が、
伝えられることってなんなんだろうなぁ。
そんなことを考えながら
ふらりと立ち寄った本屋さんで、
ある「本」に目が止まった。
期待値ゼロで手に取り、
目次だけでも見てみるかとページを開いたら…まぁ、びっくり!
ぐいぐいと引き込まれて一気に読破してしまった。
その「本」は、
『勇気とは何か』という問いに
様々な角度から思索を試みたもので、
その足取りが著者と編集者との間で交わされる、往復書簡の形式で綴られていた。
あるときは、
日常のほんのささいな出来事をきっかけに。
あるときは、
遠い記憶の断片に残っている違和感を手がかりに。
あるときは、
思いがけずふと耳にした詩や言葉に導かれるように。
それらは、
どれも私の記憶や経験とは共鳴できないものではあったけど、
なんだか妙なリアルさがあって、気付けばスッと腑に落ちていた。
そして、いつの間にか、
私も二人の思索を起点に
『勇気』という、形はないけどたしかにあるその「感触」を、
手繰りよせ始めていた。
私にとっての『勇気』とは、
私が私の心の声に従って、
偽らず、誤魔化さず、驕らず、
素直に生きていこうとする際、
ときに頑丈な鎧となり、
ときに軽やかな薄衣となり、
ときに魔法のマントとなり、
全身を包みこんで、
私を守ってくれるもの。
みたいな感じかな。
あ~、ぼんやりしてるけど…。
でも、
「勇気」って、
誰のそばにもたしかにある!
「勇気」って、
優しくて心強い味方なんだよ!
て、はっきり思えたとき、
「あ、これかも!」
と、ようやく「答え」の一端を掴めた気がした。
【大丈夫、
あなたの中にも「勇気」は
ちゃんとあるから。
だから安心して、
あなたの声に耳をすましてみて。
その声は、
あなたをもっともっとあなたらしい姿へと導いてくれるよ。】
私がたしかに捉えている、
掴みどころなくて、説明しがたい「手相読み」の輪郭が、
少しずつ見えてきてるような、そんな手応えを感じつつある、今日この頃。
とはいえ、
まだまだ力不足…。
だからこそ
「勇気」をもって諦めずに、
「答え」探しを続けてこう。
私も、私の声を聞きながらね。