手のひら日記

【三世の手のひら日記】2021.11.24

ムスコの病院に付き添いながら、待ち時間を使って
〈手のひら日記〉をメモっていたときのこと。
「ステキな【カップル】さんの手相読みをさせて頂きました。」
と、綴ったところで
ふと、手が止まりました。
【カップル】さんって、どうなん。
…ダサッ。
いや、まって。
この言葉がダサいんじゃなくて、
これを使ってる自分がダサいんか……?
今のヒト【カップル】って、なんて表現してるの??
なに?
なに、なに?
ダメ。
なんも浮かばない……。
そうだ!!
隣に座ってるムスコに聞いてみようか。
いやいや、
思春期突入の恋愛デリケート君にこんな質問したら、
「はぁ?お母さんがなんでそんなこと言うん。キモッ!」
と、ぶった切られそうだし。
それは切ない……。
結局、
【カップル表記問題】は保留にしたまま、メモを先へ進めました。
そして、
今日改めて、そのときのメモを読み返しながら思ったこと。
あ~、
こうやって様々な局面で
一つ一つ「昔の人」になっていくんだなぁ、と。
身体の不具合という形で
外側から
加齢の現実が突きつけられ、
脳内アップデートの遅延という形で
内側から
加齢の現実がしのび寄ってくる。
そして、
その外圧と内圧の狭間で
押し潰されそうになりながらもがくさま。
これこそが、
「生きている」
ということなのだ、と。
えぇ、えぇ。
いまだに【カップル表記問題】はなんも解決していません。あの日の日記だって未完のまま。
でも、それでいいのよ。
カップル上等!
ダサい上等!
老眼上等!
腰痛上等!
もの忘れ上等!
上等上等!!
なんだって来いっ!
なんだって受け取るっ!
だって、
わたしは生きているんだから~~~!!
失礼……
熱くなってしまいました
だけど、ここまで綴ったら
もう【カップル】のままでいいんじゃない
悪あがきはよそうよ
そう思えるようになりました。
さて、例の日記を
とっとと完成させましょうか。
今日を生きてる
わたしの言葉でね。

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