「こわ~い!」
ねぇ、ねぇ、
さっきから何回言ってる??
そんなにこわい?
どんだけこわい?
「どうしてこわいの?」
理由は、
手相は未知の世界で初めて体験することだから、だって。
たしかに、
未知の領域に無理やり連れて来られちゃったんだもんね。
そりゃ、そうだ。
お気の毒さまです…。
でもね、
あなたの心に「こわい」が生まれてくる原因、それじゃない気がするんだよ。
言ってもいいかな?
言っちゃうよ。
「こわい」のは、
長い間ずっと見ないでおいてきた本当の「自分」と対峙しなくちゃいけないからでしょ?
本当は分かってるんだよね?
「手相読み」始めて20分くらい経った頃からかな、
あなた、私としっかり目が合うようになってたんだよ。
それまでずっとはぐらかしてたのに、ね。
それって、自覚ある?
私と目が合うってことはね、
自分自身と向き合えてる証拠なんだよ。
だから、私も話すね。
「手」から受け取ってる大切なメッセージを。
でも、この話は、
あなたがこれまで必死に保ってきた絶妙なバランスを
崩してしまうことになるかもしれない。
そう思うと、
これは波風立つから、
口にしないほうがよいのかもしれない…なんて、
そんな考えが頭をよぎったりもする。
だけどね、
「手相読み」していると、
こういう瞬間がやってくるの。
私の口が、
思考を越えたところから思いもよらない言葉たちを勝手に紡ぎ始める瞬間が。
「何を言ってんのよ?!」と、我ながらびっくりなんだけど、
これ、絶対止めちゃいけないやつなの。
だって、
その言葉たちこそ、
最もあなたに伝えなくては、届けなくてはならないメッセージだから。
まぁ、
そうは言っても、
今は到底信じられない話だろうけど…。
いつかの未来に、
あなたは、あなたの「手」らしい姿で、
日々を逞しく生きていられるよ。
不器用で、頑固で、
ナイーヴなあなたが、
大好きな「モノ」に照準を合わせて、
黙々と手繰り寄せている。
そんな未来にありますように。
幸あれ!!