手のひら日記

【三世の手のひら日記】2022.1.5

1月1日に日付が変わる頃を見計らって、家族で初詣にでかけました。
今日は昨日と地続きで
特段なにが変わるってものでもないけど、
でも、あえて、
そこに「区切り」をつけてみる。
つけた「区切り」から何が見えてくるのかな。
私は、神様に何を伝えにいくのかな。
そんなことを考えながら…。
神社に到着すると
賽銭箱までの間にすでに行列ができていました。
最後尾に並びながら、子どもたちに
「さぁ、神様に何をお祈りする?お願いする?伝えることある?考えておくんだよ」と声をかけました。
弟くんは、
一瞬何かに思いを巡らせたようでしたが、
賽銭箱の横でおみくじを引いている人たちを発見した途端に「おみくじやりたい!」の連呼が始まってしまいました。
結局、賽銭箱の前に着いても「おみくじ」のことが頭から離れなくて、頭も心も完全に乗っ取られたさまを神様にお見せして、はい、終了となりました……。
お兄さんは、
賽銭箱に到達するまで…いいえ、到達してからも…
ずっ~~~~と神様に伝える内容をしゃべり続けていました。しかもわりと大きな独り言で。
なので、彼が今年どんなことを頑張ろうとしているのか、神様だけでなく、私にもよ ~~~~く分かりました。
そして、私は…
そんな二人の状況にすっかり気を取られてしまい、
何ひとつ願うことも祈ることも誓うこともしないまま、目の前の子どもたちに翻弄される日常のさまをさらして、賽銭箱の前を離れていました。
なんとも、なんとも。
まぁ、こんなもんです。
だいたい、いつも。
今日の私も、昨日の私と何ひとつ変わっちゃいない。
あ、でも、それを言うなら、
弟くんの「おみくじ誘惑」も
お兄さんの「サトラレ参拝」も、意外性ゼロだ。
何ひとつ変わっちゃいない。
ということで、
今年も、去年とがっつり地続きのまま、
日々のあれこれに振り回されるけど、愉快に過ごせたら「それでよし!」でいこう、
そう自分に言い聞かせながら帰路につきました。
人生って、
そんなに簡単に
区切れないし、変われない。
だけど、
いつの間にか、
あっという間に、
区切りがついたり、変わってたりする。
なんとも味わい深いものです。
2022年も
皆さんの味わい深い日々を手を通して拝見させて頂きます。
どうぞよろしくお願いします。

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