わが家の大黒柱のこと。
彼は、わたしの友人界隈で、こっそり「くじら」と呼ばれている。
カラダもフトコロもでかくて、何事にも動じない。
そんなサマにぴったりな呼び名なんだとか。
たしかに、絶妙。
そして、彼の手は
これまた、絶妙に「くじら」だったりする。
大きくて、厚みがあって、弾力があって、柔らかい。
さらに
その中心を「正義」の背骨がズドンと貫いていて、揺るぎのない、でも、しなやかな強さに満ちている。
「いい手をしてますのぅ」
ながめるたび、感心してしまう。
たとえるなら
【大仏さま】の手って、とこかな。
そんな手のひらの上で、
わたしとムスコたちは、
今日もコロコロ転がりながらドタバタ過ごしている。
なんとも、なんとも。
ありがたや~。
ありがたや~。