「ハンドパワーて、たしかにあるな」と、いう話。
先日、
弟くんがお年玉で「はずる」という「知恵の輪」を購入した。
この「はずる」シリーズ、難易度は10段階あるらしい。
弟くんの購入したモノは「難易度６」と箱に表記されていた。
三時間はひたすらカチャカチャやってたかなぁ。
「もう、むり～～。
ぜったいにはずれんわ～。」
あら、まぁ。
開封時と何一つ形状に変化なし。
私もトライしてみたけど、
絶望的にはずれる気配なし。
そこへお兄ちゃんがやってきて、
「やらせて～！」
「いいよ。どうせはずれんけぇ。」
実は、笑っちゃうほど、ケチケチな弟くん。
普段なら、自分のモノ…それも自分のお年玉で買ったモノをお兄ちゃんに貸すなんて、まずありえない。
が、３時間に及ぶ格闘による疲労と「おまえにできるわけないじゃん」という、軽～いいじわる心が合わさっていたのでしょう。
拍子抜けするほどあっけなく貸し出していた。
カチャカチャ……
カチャカチャ……
カチャカチャ……
「あっ！あれっ！？
わぁ、はずれたぁ！！」
なんと、お兄ちゃん、
ものの15分で、
見事に全パーツをはずしてしまった。
「どうやったん？？」
「わからん。なんか歯が抜ける時みたいにクリクリってはずれたよ。」
「もう！元に戻してや！」
「うん……。あれ？どうやったらいいんだ……？？」
「おれのお年玉で買ったのにぃ！1408円返せ！！！」
……でしょうね。
……そりゃ、そうなるわ。
結局、
私がYouTube先生の力をお借りして必死にからくりを学習するはめに。
悪戦苦闘の末、なんとか元に戻すことができた。
その翌日。
昨日の一件で完全にやる気をなくした、弟くん。
【はずる】はテーブルに放置されたまま。
それをいつの間にか、
お兄ちゃんが再びさわりはじめていた。
カチャカチャ……
カチャカチャ……
「あ！またはずれた！！」
なんと、なんと。
二日連続でやっちゃう…？
しかも、所要時間、確実に短縮してるし。
「ハンドパワーじゃ…」
それしか考えられない。
絶対にお兄ちゃんの手からはなんか出てる。
そして、たしかに、なんか出そうな手をしてる。
さすがだよ、お兄ちゃん。
今年も思う存分、
そのハンドパワーも使って、愉快に暮らしたまえ！！
きてます……きてます……
な～んてね。
おしまい。
